大学が多く集まる御茶ノ水駅から10分ほど歩いた場所に神保町があります。本が大好きな私にとって、神保町は語りに尽くせぬ街です。
たくさんの古書店が立ち並ぶ神保町は、昔ながらのなんとも言えない情緒があり暇さえあればついつい私は足を運んでしまいます。
それではそんな昭和レトロ漂う神保町のお勧めの場所を少し紹介していきましょう。

迷った時はここから!
神保町に初めて来る、という人向けに最初に寄ることをお勧めしたい場所です。
この場所では、「こんなジャンルの本を探している」「こんなものが食べたい」「欲しいものが買える場所を知りたい」といった漠然なイメージから、要望に沿ったものがある場所を導き出す目的で立ち寄るところです。
案内所の中にはパソコンが備え付けてあり、そこから検索することもできます。ですが、機械だと検索しにくい…という場合もあるかと思います。
そんな時には、案内所に待機しているコンシェルジュの方に聞いてみる方法が一番手っ取り早いです。恥ずかしからず思い切って話しかけてみると、優しく目的の場所へ案内してくれますよ。
場所 :東京都千代田区神田神保町1-7-7
行き方 :半蔵門線神保町駅から徒歩5分
開店時間 :[月〜土]11:30〜18:00
[日・祝日]お休み
公式サイト :http://jimbou.info/news/071020.html
その他 :神田古本まつりのときはずっと開いています

秘密の脇道に逸れて
私が学生の時からずっとずっと通い続けている喫茶店です。
(これまで親しい友人にだけこっそり教えてきました 笑)
すずらん通りを進み、100円ショップ脇にある道に入ってすぐに左に折れると、二つ喫茶店が並んでいるのがわかると思います。
左側に位置するのが、ラドリオです。今年で創業68周年の老舗喫茶店です。店内はシャンソンが流れ、どことなく落ち着いた装飾になっています。
ここでいつも私は、チキンカレーとウインナーコーヒーを注文します。

ふんわりと乗せられた甘いクリーム
ちなみにウインナーってどういう意味か知っていますか?
私が最初に注文した時、「まさかウインナーソーセージがコーヒーの中に入っているわけではあるまいな…」と戦々恐々としていた記憶があります 汗
ネタばらしすると、ウインナーの語源はウィーン風の(Wiener)という意味です。エスプレッソの上にクリームが乗っかっており、下のコーヒーが冷めにくい仕組みになっています。そしてラドリオは、日本で最初にウインナーコーヒーを始めた店としても有名なのです。
ちなみに個人的には夜もオススメです。ウイスキーやらハーフ&ハーフビールやら結構美味しいお酒を飲むことができます。そこで私は本を読みながらホッと一息する時間がとても好きなのです。
場所 :東京都千代田区神田神保町1-3
行き方 :半蔵門線神保町駅A7出口から徒歩5分
電話 :03-3295-4788
営業時間 :[月〜金]11:30~22:30(L.O.20:00)
[土・日]12:00~19:00(L.O.18:30)
公式サイト :https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13006555/

可愛らしい入り口
この喫茶店は、ラドリオの向かい側にある喫茶店で、ラドリオが創業されてから4年後にオープンしました。店内はタンゴの曲が流れ、なんとなく全体的に明るいイメージです。
こちらもラドリオに負けず劣らず、古き良き昭和レトロの世界を味わうことができます。ここではもちろん炭火焙煎の本格コーヒーを飲むことができますが、それだけでなく世界中のビールも注文することができます。
昭和レトロの流れに身を任せ、コーヒー片手に本を読むのも一興かと思います。もちろん友人とおしゃべるするのにも最適ですよ。
場所 :東京都千代田区神田神保町1-3
行き方 :半蔵門線神保町駅A7出口から徒歩2分
電話 :03-3295-1716
営業時間 :[月〜金]10:30~22:30(L.O.22:00)
[土・日・祝日]11:30~19:00(L.O.18:30)
公式サイト :https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13006552/

ほんのり明るい入り口
二つの喫茶店に挟まれた小道の終着点角にある、雑貨屋さんです。元は戦前から三代続いたオーダーメイドの紳士服店だったそうです。今ではそういった注文は受け付けていないみたいで、ちっちゃく元と付けられています。
当時の面影を残す店内は、今でも健在です。中に入ってみると、雑多に敷き詰められた雑貨の数々。こういう場所って、なんだかとてもワクワクしちゃいます。
中を見回してみると、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれないですよ。
場所 :東京都千代田区神田神保町1-3
行き方 :半蔵門線神保町駅A7出口から徒歩2分
電話 :03-3291-3215
開店時間 :[金・土・日・祝日]13:00~20:00
公式サイト :http://tsuruyayoufukuten.blog.fc2.com

イエローカラーがとても映えます
すずらん通りの一角にイエローカラーが目立つ「magnif」があります。このお店の名前の由来は、“magazine”という言葉から派生した造語だそうです。
中に入ってみると国内外のファッション雑誌が様々な年代ごとに所狭しと並べられています。またファッション雑誌だけではなく、それに関連するようなサブカルチャー誌も置いてあります。
こうした各時代のトレンドを集めたお店は、雑誌を眺めているだけで楽しくなってきます。皆さんも一度足を運び、ぜひ自分の感性に沿う雑誌を見つけてみてください。<
場所 :東京都千代田区神田神保町1-17
行き方 :半蔵門線神保町駅A7出口から徒歩2分
電話 :03-5280-5911
営業時間 :11:00~19:00
公式サイト :http://www.magnif.jp

どこかエキゾティックな雰囲気
神保町の喫茶店といえばこの場所をイメージする方も多いのではないでしょうか。「さぼうる」は、前に紹介した二つの喫茶店よりも少し新しい昭和30年に創業したお店です。
表の玄関口にはトーテムポール?らしきものと、赤電話。そして中に入ってみると、何やら南国風の装飾が出迎えてくれます。
ちなみに地下にも座ることのできる場所があり、そこには落書きがあります。気分によっては、時々怖くなる景色です(笑)<
この喫茶店はよくテレビに紹介されるほど有名なお店。平日の日でも、時間帯によっては行列ができていることが多いです。
そしてこのお店の隣には姉妹店の「さぼうる2」があり、そこでは料理が中心となっています。中でも、ナポリタンは絶品ということでこのお店の名物になっています。
場所 :東京都千代田区神田神保町1-11
行き方 :半蔵門線神保町駅A7出口から徒歩1分
電話 :03-3291-8404
営業時間 :[月〜土]9:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 :日曜・祝日
公式サイト :https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13000609/

秘伝のカレーソースが有名
神保町は、本の街として有名ですが、同時にカレーの街としても有名です。中でも今回取り上げた「共栄堂」は、紹介しているお店の中では、最も古い大正13年に創業されたお店です。
明治の末、東南アジアを旅していた1人の日本人が、スマトラ島よりそのレシピを持ち帰ったものが起源となっているそうです。独自の手法によって調合され、長い時間をかけて煮込んだカレーが自慢です。
私はエビカレーを頼むことが多いのですが、カレールーの中には大粒のエビが入っており、香ばしい匂いが立ち込めます。そしてその時一緒にミニサラダを注文します。この組み合わせが私は好きです。
また冬の時期になると、焼きりんごが解禁となります。カレーを食べた後、辛さと中和されるようなりんごの甘さに思わず舌鼓を打ちます。
場所 :東京都千代田区神田神保町1-6サンビルB1
行き方 :半蔵門線神保町駅A7出口から徒歩5分
電話 :03-3291-1475
営業時間 :[月〜土]11:00~20:00 (L.O.19:45)
定休日 :日曜(祝日は不定休)
公式サイト :http://www.kyoueidoo.com

自分だけの本が見つかるはず
ちょっと番外編ですが、神保町では毎年10月末から11月の初めにかけて1週間ほど「神田古本まつり」が行われます。
この時期になるとたくさんの人がこの場所に集い、思い思いの本を探しにやってきます。歩道には所狭しと本が並べられ、その景色を見るだけでも圧巻です。
また本だけではなく、サブカルチャーな催しも開かれます。今年も行われる予定ですので、本が好きなら是非一度足を運んでみるのはいかがでしょうか。
一通り神保町の魅力を紹介してみました。ですが今回紹介した他にも面白い喫茶店や本屋さんがたくさんありますので、興味湧いた方は是非足をのばしてみることをお勧めいたします!
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