今回はフィルムではなく、デジタルに焦点を当ててみます。一般に言われるデジタル一眼レフ、どんな種類があって違いがあるのかちょっと解説してきます。(間違っている部分があったら指摘して頂けると幸いです。)
📷イメージセンサーとは?
ひとくちに一眼レフと言っても、様々な種類があります。
他のメーカーとの比較で一番わかりやすいのは、「イメージセンサー」です。これはレンズから入ってきた光を、電気信号に変える部品のことで、カメラの心臓部と言っても過言ではありません。
このイメージセンサーが大きいほど、高画質になりボケ味を楽しむことができますが、その分値段も高額となります。それに加えてISO感度やシャッタースピードも機種によって違いが出てきます。
そしてこのセンサーサイズの違いは、フォーマットという形で表現されます。主にどういった大きさのフォーマットが存在するのでしょうか?
📷FXフォーマットとDXフォーマットの違い
デジタル一眼レフには、主に二つのフォーマットサイズがあります。
それが「FXフォーマット」と「DXフォーマット」です。
二つのフォーマットサイズの間にはどれくらいの違いがあるのか、図にしてみると下記のようになります。
FXフォーマットの大きさは、24mm×34mmです。フルサイズとも呼ばれ、安価なものだと20万円から高いものだと50万以上するものまであります。高い画素数を誇り、ポスターなどにしても綺麗に印刷することができます。通常、プロが使用することが多いです。
DXフォーマットの大きさは、16.7×23.4mmです。APS-Cサイズとも呼ばれ、とりあえず一眼レフを持ちたい!という人にはオススメです。カメラ自体の重量や大きさはそれほどではないので、気軽に持ち運びしやすいことが特徴です。
もうひとつおまけでマイクロフォーサーズのイメージサイズも参考として載せました。マイクロフォーサーズは、よくミラーレスカメラに用いられます。ミラーレスカメラは、その名の通り、ミラーがありません。
📷画質と画素数、ISO感度の関連性
よく誤解されがちなのですが、必ずしも画素数が高いと画質も高くなるというわけではありません。
参考までに画素数とは、1つの画像をデジタルデータとして表現する際に分割される箱の数を表しています。画素数が多ければ多いほどより緻密な色の表現を行うことが可能となり、それによって元の画像に限りなく近い絵を再現することができます。
ところが、いくら画素数が高いといえども、イメージセンサーの大きさによって取り込める光の量には制限があります。イメージセンサーが小さいと、光は溢れて他のがその色と混ざってしまい結果的にノイズが発生してしまいます。分かりやすく言うと、部屋がいくらいくつあってもその一つ一つがとても小さければ、たくさんのものを押し込むことができないということと同じです。
またそれは、ISO感度にも影響が出てきます。イメージセンサーが同じものを搭載している場合、一般的には画素数が多くなるほどISO感度の性能が低下していきます。先ほども記述しましたが、画素数が多くなるとその分多量の光を取り込まないといけなくなるためです。
📷画像処理エンジンとは?
http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d7200/features02.htmlより引用
もう一つカメラを選ぶ上で外せないものとしては、「画像処理エンジン」があります。撮った写真を画像として保存する場合、このエンジンが腕を振るいます。
よくカメラ記事なんかだと、人間の「脳みそ」の部分に例えられたりします。連写・速写の性能や色の多様性、そして画質の向上といったところに寄与する部分となります。
この画像処理エンジン、新しいものが開発されるとともすれば上級機より初級機のほうが性能が良い、なんてことも起こったりします。
ちなみに「現像処理」を行う前のRAWデータで撮影する場合にも、もちろん影響はあります。
📷まとめ
カメラ本体を選ぶ上で重要となってくるのは、主に次の二つです。
①イメージセンサー
人間に例えると「心臓部」に当たります。
主に二つのフォーマットの種類があります。
DXフォーマット FXフォーマット
特徴 ・イメージセンサーが小さい
・小型、軽い
・カメラ、レンズ共にお手頃・イメージセンサーが大きい
・大型、重い
・カメラ、レンズ共に割高
オススメのタイプ ・旅行やスナップなど気軽に
持ち運びたい人
・たくさんのレンズを集めたい
・資金が限られている・プロ並みの写真を撮りたい
・撮った写真を引き伸ばしたい
・お金が有り余っている
・星空を撮りたい
②画像処理エンジン
人間に例えると「頭脳部」に当たります。
カメラの演算処理速度の決め手となる部分で、新しければ新しいほど性能が高いです。
こんな感じで一口に一眼レフと言っても、いろいろ違いがあるわけです。私はまだAPS-C機しか持っていないので、いつかフルサイズに手を伸ばしたいなーと思う今日この頃です。