奥深きフィルムの世界

フィルムカメラは、今では新品で購入できるものが数少なくなりました。ですが、人気は衰えず様々な中古カメラ店で所狭しと商品が並んでいます。デジタル世界で育った私も、気づけばフィルム沼に足を踏み入れることとなりました。デジタルとは異なる独特の雰囲気の良さを、できるだけ多くの人にわかってもらいたい！そんなわけでこれからフィルムカメラに手を伸ばそうとしている方へ、どんな種類があるのか解説していきます。

📷フィルムのタイプ別

①35mmフィルムカメラ

レトロな色合いがとても好きなのです

その名の通り、35mmフィルムを装填して撮影するカメラです。一般的に皆さんが小さい頃に目にしていたものがこのタイプだと思います。昔は大手家電メーカーに行けば大きな冷蔵スペースにずらりと並ぶフィルムの姿を見かけることができたのですが、今ではめっきり見かけることがなくなりました。残念ながら今ではカメラ専門店での購入か、Amazon.co.jpで注文できるのみとなってしまいました。悲しい…35mmフィルムはパトローネという入れ物に入っており、撮り終わったら巻き戻してパトローネ内に入れてしまうという作業が必要になります。

②中判フィルムカメラ

私が愛してやまない神保町で撮影

中判フィルムカメラは、「ブローニーフィルム」と呼ばれる縦長タイプのフィルムを入れます。ブローニーフィルムには裏紙が付いている120フィルムと、裏紙なしの220フィルムがあります。220フィルムの場合、120フィルムの２倍の枚数（24枚）撮れるのですが、対応機種が少ないです。35mmと異なりパトローネに入っていません。そのためカメラ内のフィルム室に空のスプールをつけます。そして巻き上げダイヤルを回してフィルムを巻いて撮影します。35mmフィルムよりもフィルム面が大きく、綺麗に写せるのが特徴です。ちなみに出来上がりはInatagramにすっきり収まる真四角サイズです。

📷カメラ本体のタイプ別

①コンパクトカメラ

http://fujifilm.jp/personal/filmandcamera/filmcamera/35mm/naturaclassica/より引用

手のひらサイズで、手軽に撮ることのできるカメラのことを指します。一般的にカメラに不慣れな方でも扱うことのできるカメラとなっています。コンパクトカメラにも様々なタイプがあり、シャッターを押すだけで撮れるカメラ、露術補正が出来たり絞り値を変えたりして自分の意図を反映できる高級コンパクトカメラなど、それぞれのカメラにも特性があります。

②一眼レフカメラ

http://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/fm10/より引用

レンズから通ってフィルムに記録される映像が、カメラ内部のミラーの反射でファインダーを通して確認できるカメラのことです。一眼レフの「レフ」とはレフレックス（反射）のこと。そのため、レンズを広角、望遠、マクロと変えても、ファインダーで写る範囲が自動的にファインダーで写る範囲が自動的にファインダーで確認できるため、優れたカメラとなっています。

③二眼レフカメラ

photo by Matthew Ong

フィルムに記録するためのレンズの眼、映像を確認するためのファインダー穴（ビューレンズ）の眼、という二つの眼が上下に並んでいることが特徴です。ファインダーを覗いて確認する穴の眼の位置と、記録するためのレンズの眼の位置が少しずれた位置にあるため、写る画像も少しずれてしまうので注意が必要です。普通のカメラと違い、上から覗いて撮影します。見た目が可愛らしいため、カメラ女子に絶大な人気を誇ります。

④レジファインダーカメラ

http://fujifilm.jp/personal/filmandcamera/filmcamera/mediumformat/gf670/より引用

距離計が装備されており、これと撮影用レンズの動きを連動させ、被写体との距離に応じて、撮影レンズのピントが調整できるようになっています。撮影時にはファインダーを覗き、二重になったもしくは上下にずれた被写体像を合わすことで、レンズのピントが合います。

⑤インスタントカメラ

http://instax.jpより引用

撮影した直後、すぐに現像されるフィルムを用いたカメラです。有名なものだと、富士フイルムの「チェキ」が有名です。一時期売上が伸び悩み、販売継続が危ぶまれましたがその後女子高校生を中心にその手軽さや可愛さが再認識され、再びブームを巻き起こしました。

いかがでしたか。それぞれカメラには特徴があるので、自分の目的に合わせてカメラ選びをしてみましょう。

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