

1月12日から13日にかけて、通算第22回目となる活動を実施。今回、NOSTROVIA+としての活動の中で初めての泊り企画となりました。私たちが向かった先…そこは世間に揉まれ疲れ果てた大人たちが思わず童心に帰りたくなる場所。群馬の山奥にある猿ヶ京温泉の近くにある、「泊まれる学校 さる小」というところです。
都心から離れること約2時間、向かった先にさる小はあります。かつてはたくさんの子供達で賑わったこの学校も、昨今の少子化の煽りを受けて廃校となりました。かれこれ約10年前の、2008年のことです。それから「泊まれる学校 さる小」として新しく生まれ変わりました。

当日、私たちは9時に東京駅丸の内ビルに集合。移動手段としては、大型バスを貸し切っての行動です。今回の活動では途中参加者も含めて、48人。大型バス1台だと、補助席を使わずに済むギリギリの人数でした。
今回、2日間の中でグループ分けを4回実施。
早速1回目は、バスに乗車する前に引いてもらいました。そのグループごとに、席に分かれます。最初のグループは、1日目の夜にご飯を作るグループとなります。(以下、1st Groupと表記)その為、席に座ったらその日の夜に何を作るのか話し合いました。それから1時間半経った頃には、さる小からほど近いベイシアというスーパーに到着。みんなで食材を購入します。

そして、スーパーのベイシアから更に30分。見えてきたのは一面真っ白なキャンバス。私たちが訪れたちょうど2、3日前に群馬では雪がたくさん降ったそうで、グラウンド辺り一面は白い雪化粧となっておりました。各自、その夜の寝床となる教室に荷物を置いて再び2度目のくじを引いてまたグループに分かれます。(以下、2nd Groupと表記)
夕ご飯までの間、2nd Groupにて私たちは写真を撮り続けました。せっかくなんで、行きのバスの中でみんなにお題を考えてもらい、そのお題に沿って撮影。いつもは、みんな自由に撮影しているわけですが、少し制限のある中で撮る写真も悪くない。割と無理難題に当たってしまった班もあって、なかなか盛り上がってました。

お題に沿って撮影した後、再び2nd Group内で集まり、自分たちが撮った写真を見せ合いました。それからその中でベストショットを選んでもらいます。ただ撮って終わり、ではなくこんな感じで同じ時間の中で他の人が撮った写真を見せ合って、みんなが納得のいく写真を選ぶ、という時間も必要だなと改めて感じた時間でした。(どんな作品が選ばれたかは、Galleryを見てくださいね。)
無事、午後の活動が終わってひと段落した後は、夕ご飯の時間。再びバスの中で一緒に座った1st Groupのメンバーで家庭科室に集まります。各自自然と料理隊長みたいな人が、その場を仕切り手際よく料理を作っていきます。約1時間それぞれのグループが作った渾身のご飯。私たちの班は、半分から割って食べるオムライス。

そのほかにも、タイ料理(名前聞いた気がしましたが長すぎて忘れました…)とか定番のカレーライス、炒飯・餃子セットなどなどグループごとの個性がよく表れていました。私は他の班の作ったものをちょいちょいつまみ食いしていたのでかなりのカロリー摂取量になったかと思います。こういう1つのものをみんなで作る過程って、やっぱり楽しい。

夕ご飯を食べた後には、時間で分けてお風呂に入ります。因みにさる小に備え付けのお風呂は、どこか昔懐かしい五右衛門風呂。最初はいる人たちは、温度調整にかなり苦労していたみたいです。そのあとは、各自思い思いの時間を過ごしました。お酒を横目に語らう人たちもいましたし、ほぼ朝まで札遊びに興じる人もいました。そして、何と言っても山奥なので星空も綺麗。深夜に小学校を抜け出し、グラウンドで星を撮りに行った人たちもいたみたいです。


初めてメンバーで迎えた、新しい朝。2日目も1日目に引き続き穏やかな1日でした。気持ち良いくらいカラッと晴れていました。昨日遅くまで起きていた人たちは、朝はまあ予想通り死んだ魚の眼をしておりましたね。
私は、気づいたら(たぶん深夜3時くらい)教室の布団の中でスヤスヤ眠っておりました。が、何故だかわからぬうちに小さな巨人に突如叩き起こされて突然の幸せで穏やかな安眠の世界から放り出されることになりました。辿り着いた先は、どこか懐かしくて白く、寒々とした世界。でも、不思議と清々しさが尾を引いていました。

朝ごはんが供されたのは、理科室です。みんなで、8時半に集合しました。不思議と寝坊してきた方はいらっしゃいませんでしたね。さすが大人。朝私は普段それほどがっつり食べる習慣がないのですが、さる小での朝ごはんはとても豪華でした。サンドイッチと目玉焼きとソーセージとサラダ。誰もが夢見る、平和的な食事を見事に再現した感じです。
がっつり朝ごはんを食べたあとは、再びくじを引き各グループに分かれます。(以降、3rd Groupと表記します)今回は特に制限を設けることなく、グループごとに思い思いの時間を過ごしてもらいました。



真っ白に降り積もった雪の上で撮る班もいましたし、中の音楽室や図書室、あとは多目的ホールなど各教室にて様々な趣向を凝らして撮る班もいました。学校ならではなのか、夜見たら絶対に泣いてしまうような不思議なお面も飾ってありました。写真をじっくり撮る場所として、いろんな小道具が置いてあって結構楽しかったです。

そしてみんなではしゃいで撮影を楽しんだ後は、12時に昼ごはんを食べました。昼ごはんは、昔懐かしい給食。かんかんのアルミ皿の上に盛り付けられたのは、ポテトサラダ、スパゲティ、揚げパン、ゼリー、それから牛乳。昔小学校で出た給食のメニューでみんな盛り上がっていました。私もよくお代わりしてたな。
それにしても、朝ごはんと昼ごはんなかなかの量だったので、結構みんな全部食べるのに苦戦していたみたいです。中には、揚げパンだけ食べずにバスの中でおやつとして食べていた人もいました。それにしても、お腹いっぱいに食べるのは久々でしたね。(最近カロリー制限していたので…)

さる小での活動は本当にあっという間でした。最後再びバスに乗るとき妙な寂しさが募りました。そして、校長先生はとても良い方。いろいろ我儘言ったにも関わらず快く色々受け入れてくれました。本当に2日間お世話になりました。また機会があれば、利用させていただきたいなと心から思います。
このページをご覧になられている方も、是非。利用できるかは抽選で、利用日から約半年前くらいより、先行予約を受け付けているみたいです。
詳細はこちらから → https://www.sarusho.com

再びバスに乗って私たちが向かった先は、今回の活動における最後の撮影場所である伊香保温泉。石段街の歴史は非常に古く、始まりはなんと400年前。そんな歴史ある街で、私たちは再びくじを引いてグループに分かれます。(以降、4th Groupと表記)4th Groupでは、2時間じっくり街を撮影しました。
まず伊香保温泉の石段を登って最初に目についたのは、伊香保温泉の名物である玉こんにゃくです。お昼ごはんを食べてとてもお腹いっぱいになった後ですが、どうやら玉こんにゃくは別腹のようで何人かが果敢にも手を伸ばしておりました。この、なんとも言えない丸い感じがいいよね。

伊香保温泉の階段は全部で、365段。この数字を見てピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、この階段の数は1年の日にちを表しています。1年間毎日賑わう温泉街にしたいという地元の人たちの願いが込められているそうです。そして階段を登った先にあるのが伊香保神社。無人の神社ですが、長い行列ができておりました。
2時間の撮影を終えた後、私たちは再び集合しバスに乗り込みます。これにて楽しかった修学旅行も活動としては全行程を終えました。それから私たちは再び現実世界へと戻ります。バスの中では、もちろん精根尽き果てて熟睡してしまった方々も多数おりましたが、興奮冷めやらず周りの人たちと盛り上がっている人たちも一定数いたようです。その話の中で出てきたのが、どうやら当サークルは千葉県人が多い模様。

最終目的地である東京駅に再び辿り着いたのが、7時半くらい。今回影の立役者としてあげるとすれば、バスの運転手さんかなと思います。事前にざっくりした工程をお伝えしていたのですが、ほぼほぼ時間通り。うわー、プロの人ってやっぱすごいなと思った瞬間。本当に贅沢な時間を過ごすことができました。深謝。最後にいつものように集合写真、載せておきます。



2年目を迎えたNOSTROVIA+の、最も大きなイベントは無事終えることができました。実は本活動については、半年ほど前からちゃんとしたプロジェクト(FOTOKIOという名前でした)を組んで、水面下でいろんなことを当日に向けて決めて参りました。本当にそういう意味でいうと、私一人ではこんな素晴らしい企画を立てることができなかったと思います。改めて皆様のご協力に深い感謝を。
この先も、楽しく活動していければなと思っています。一方で、きちんと写真を撮ることにも向き合っていきたいです。日頃より懇意にさせてもらっている人が言うには、「昨日は変えられない。だけど、明日はいくらだって変えることができる」のだそう。言葉で何かを伝えるのって、難しい。
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